花巻−釜石間に敷設された釜石線の前身は岩手軽便鉄道。宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』のモデルといわれている。釜石線は別名「銀河ドリームライン」。各駅には賢治が深い関心を寄せていたエスペラント語の愛称が付いている。花巻はチェールアルコ(虹)、遠野はフォルクーロ(民話)、釜石はラオツェアーノ(大洋)…。
上有住はカヴェルノ(洞窟(どうくつ))。駅から歩いて数分の所に、滝観(ろうかん)洞と白蓮洞という大きな鍾乳洞があるからだ。
滝観洞は以前、「風吹き穴」と呼ばれていた。昭和41年にいまの名になった。入り口のすぐ上を釜石線が走っている。
ヘルメットと長靴を借り、気仙川にかかった風恋(かざこい)橋を渡って、いざ穴の中へ。足下はとてもなめらか。滑りそうで怖いが、滑らない。所々しゃがんだり、かがんだりして進む。何度も壁や天井に頭をぶつけた。石筍など鍾乳洞によく見られる、おどろおどろしい光景はない。雫が岩床に作った「ポットホール」、柔らかい岩の部分が流水にえぐられてできたうろこ状のくぼみ「スコラプ」…。きれいな光景が続く。
約 880メートルの探勝路の終点にあったのが落差29メートルの「天の岩戸の滝」。歌人、柳原白蓮が弟子である佐藤霊峰の歌碑の除幕のため、33年にこの地を訪れたとき命名した。ドームの天井の大理石の裂け目から、一気に落下する滝。ドーム内にゴーゴーという音が響く。この滝を見て、白蓮は「神代よりかくしおきけむ滝つ瀬の世にあらわるゝときこそ来つれ」と詠んだ。歌が刻まれた碑は、滝観洞の対岸にある白蓮洞の近くに建っている。
滝観洞は、52年に映画『八つ墓村』(野村芳太郎監督)のロケにも使われた。萩原健一や山本陽子、小川真由美が訪れた。受け入れスタッフの1人だった佐藤一郎さん(69)は「龍泉洞(岩泉町)も見たらしいが、足場などがありすぎ、自然な感じがよく出ている滝観洞の方が適当となったようだ」とロケ地となったわけを説明してくれた。
上有住駅は以前、釜石の製鉄所に通う人、行商、通学生らが利用していた。だが、交通事情が変わり、いまはそのにぎわいもなく、ひっそりとしている。平成5年10月には無人駅になり、その後、山小屋風だった駅舎も壊され、現在の駅舎に建て替えられた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080524-00000912-san-soci
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銀河鉄道の夜のモデルが釜石線だったとは知りませんでした。そんな夢のあるところをのんびりと旅行してみたいものですね。
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